会長 ご挨拶

 


第5回日本安全運転・医療研究会 会長 渡邉 修(東京慈恵会医科大学第三病院)
現代社会において、自動車運転は、人間が社会に参加していく上で極めて有用な手段です。衣食住のみならず、社会的交流や情報収集、さらに就労等、生き生きとした生活を送るためには、もはや、運転は欠かすことができません。
しかし、昨今の、認知症やてんかん発作などの脳損傷に起因する数々の痛ましい交通事故の報道を聞くたびに、科学的な視点での安全な自動車運転のための能力評価と一定の基準、そして指導、訓練、また、運転が不可能であれば、可能となる科学技術、さらに移動のための代用手段の方法、生活環境の調整が必要ではないかと感じます。本研究会は、このようなコンセプトで発足し、このたび、第5回を迎えることができました。本年は、コロナ禍であり、WEB開催となりました。皆様、各方面で大変なお仕事をされておられると思いますが、本研究会を通して、障害のある方に対する安全な交通社会の拡大を目指して活発なご議論をいただきたいと存じます。