V18: 一般演題 川上 勝也 (東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科) 他

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  • コメント (6)

    • iwaki
    • 2021年 12月 06日

    水原自動車学校の岩城と申します。
    タクシードライバーなどの職業ドライバーは、拘束時間や運転時間が長いことから、運転再開について、より慎重な判断が要求されるものと感じております。

    ふたつ教えてください。
    実車評価の1回目で一般ドライバーとしては問題なかったようですが、その時点で、一般ドライバーとして運転再開をして運転していたでしょうか。

    タクシードライバーは、運転中に旅客から右左折などの道順を指示されたり、旅客と雑談をすることが予想され、2回目の実車評価のような結果(会話に気を取られることによる不安全行動)につながる可能性があるものと考えます。こうした点について、教習所や医療機関から、運転再開にあたって、何らかの指導はあったでしょうか。

      • 東京慈恵会医科大学附属第三病院 川上勝也
      • 2021年 12月 09日

      水原自動車学校 岩城様

      ご質問いただきありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ございません。

      >実車評価の1回目で一般ドライバーとしては問題なかったようですが、その時点で、一般ドライバーとして運転再開をして運転していたでしょうか。
      →はい。一般ドライバーとしての運転は再開しておりました。

      >タクシードライバーは、運転中に旅客から右左折などの道順を指示されたり、旅客と雑談をすることが予想され、2回目の実車評価のような結果(会話に気を取られることによる不安全行動)につながる可能性があるものと考えます。こうした点について、教習所や医療機関から、運転再開にあたって、何らかの指導はあったでしょうか。
      →1回目の実車評価後、教習所からは、その評価結果を元に、医師により復職の可否を判断してもらうこと。もし復職を目指すという判断となった場合は、復職を前提にした一般道路での運転ミスの有無の確認、連続運転時の注意持続の見極め、運転内容の向上を目的に、その教習所で運転訓練を行うのが望ましい、という回答でした。それを受けて2回目の評価(実車練習)を実施しましたが、スライドの通り、再度落ちてしまいました。その後、本人がダメもとでもう一回受けたい、という希望があり3回目の評価(実車練習)を受けたところ、合格判定が出ました。本人は、3回目はあまり考えすぎずに、いつも通りの運転をしてみようと考えて取り組んだら合格できたと言っていました。私としては、3回目の評価が発症7ヶ月時でしたので、注意障害や処理速度等が自然経過の中で改善してきたことに加えて、教習所での練習を複数回行ったことが功を奏したと考えています。

        • iwaki
        • 2021年 12月 10日

        川上 様

        水原自動車学校の岩城と申します。
        丁寧に回答していただきありがとうございました。

        3回にわたる実車評価の経過を詳細にご教示いただき感謝しています。
        弊社でもトラックドライバーなどのプロドライバーが運転再開したいということで実車評価することがあります。
        今後の参考にいたします。

        今後ともよろしくお願いいたします。

    • hikaru
    • 2021年 12月 10日

    初めまして。岡山県の倉敷リハビリテーション病院で言語聴覚士をしております、鈴木と申します。
    この度は貴重な経験をご発表いただき、ありがとうございました。
    当院でも職業ドライバーの方への運転支援をさせて頂くことがあり、参考になりました。
    一つ御質問させていただきたいのですが、2回目•3回目の実車評価を受けるまでの間は、貴院ではどのようなアプローチ(机上訓練、ドライビングシュミレーターを用いた訓練、KYTなど)をされていたのでしょうか。

      • 川上勝也
      • 2021年 12月 11日

      倉敷リハビリテーション病院 鈴木様

      ご質問いただきありがとうございます。

      実際のところ、当院では2回目・3回目の実車評価を受けるまでの間は医師による診察のみで、療法士の介入はありませんでした。
      療法士の介入は1回目の実車評価前の、神経心理学的検査とDS評価にて終了となりました。

      当院では、原則として、自動車運転評価は外来での神経心理学的検査の実施とDS3〜5回の評価で終了としています。
      今後は、入院での自動車運転評価も検討しており、その際は、机上課題やKYT、DS練習を行う予定です。
      本発表でも申し上げた通り、特に職業運転手としての運転再開は慎重な判断が必要ですので、発症1ヶ月での評価は時期尚早であったと考えています。軽度の高次脳機能障害であっても、発症4〜5ヶ月の経過によって、家庭生活や机上課題の自主トレを行うことで、回復することはあると思います。
      適切な時期に神経心理学的検査や DS評価、そして実車評価に繋ぐことが患者さんへの負担を軽減することにつながると考えています。

        • hikaru
        • 2021年 12月 11日

        川上先生

        ご返信ありがとうございます。

        軽度な方ほど、運転支援の時期にはなかなか悩むところですよね。上村先生のご講演でもあったように、検査結果以外の面に着目するにあたっては、外来時間のみでの情報収集は大変難しいものがあるかと思います。ですが、今後新たな体制が出来て貴院がますますご活躍されることをお祈り致します。

        今後とも宜しくお願い致します。

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