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神経心理学検査・シミュレーター・実車評価との関連性がとても分かりやすく勉強になりました。
病院からの情報提供内容は、自動車運転を行う上でのリスク面に対する情報提供はされていていたのでしょうか(神経心理学検査や日常生活内を踏まえ)? また、実車評価(校内走行)を行った際の脱輪や接触は改善しなかったとの事ですが、運転者様はどのような認識(自動車運転に対する自覚)だったのでしょうか?また、実施した時間は路上評価と同じ時間実施され、その際は注意の持続性低下に伴う後半でのエラーは出現・増悪しなかったのでしょうか?
ご指導の程よろしくお願いします。
水原自動車学校の岩城です。 ご質問いただきありがとうございます。
>病院からの情報提供内容は、自動車運転を行う上でのリスク面に対する情報提供はされていたのでしょうか(神経心理学検査や日常生活内を踏まえ)?
新潟県には「障害と自動車運転に関する研究会」というものがあり、研究会では、http://plaza.umin.ac.jp/~sju/zyouhou.htmlによる情報提供書を推奨しています。 すべての医療機関がこの情報提供書を使用しているわけではありませんが、①神経心理学的検査の結果から予想される運転行動、②日常生活や入院時の様子を知ることができます。 こうした情報提供書をうけて、教習指導員は運転行動の見立てをして、運転適性検査(機器)や実車評価をしています。 そのほか、私は医療機関にお願いをして、神経心理学的検査の各種バッテリーの結果(数値記載)をいただくことが多いです(機能ごとに詳細に運転行動の見立てができるからです)。
>実車評価(校内走行)を行った際の脱輪や接触は改善しなかったとのことですが、運転者様はどのような認識(自動車運転に対する自覚)だったのでしょうか?
校内走行を行った際の脱輪や接触については、その後ペーパードライバー教習により反復練習をすることによって、何とかなるのではないかという認識が私には伝わってきました。 なぜなら、ご本人様のお話している様子から、①久しぶりの運転であったこと、②はじめてのコースであったこと、③これまでは軽自動車であったものの実車評価では普通車を使用していたことなどの「慣れ」に起因しているという捉え方があったものと推察しているからです。
なお、補足ですが、通常、場内にて脱輪や接触があると、先に脱輪や接触を指導して、改善が見られてから、路上の評価・指導をします。 ただし、本事例では、「右上1/4同名半盲」と「注意配分複数作業実施時の右上・右下の刺激に対して反応できない」という点には何らかの関係があるのではないかと感じていました。 こうしたことから、評価の効率やご本人様の金銭的負担を考慮し、先に路上評価をして、問題を生じていないようであれば、場内にて脱輪や接触に対する指導をしようと考えたことから、先に路上評価をしました。
>実施した時間は路上評価と同じ時間実施され、その際は注意の持続性低下に伴う後半でのエラーは出現・増悪しなかったのでしょうか 場内評価はカリキュラムの関係で約80分、路上評価は100分(1時限の教習50分×2)行いました。 場内評価にて、脱輪や接触は終始改善しませんでしたが、時間後半になって、何らかの危険な運転行動が出現・増悪することはなかったようです。 路上評価の後半になって立て続けに見られた信号無視・踏切不停止が、持続性注意と何らかの関係があるのではないかという推測のもと話をすすめると、場内の走行環境よりも、路上の走行環境の方が、負荷が大きいことが、時間後半になって、エラーの出現・増悪の要因になっているものと考えています(交通量、見通し、幅員、障害物・・・)。
神経心理学検査・シミュレーター・実車評価との関連性がとても分かりやすく勉強になりました。
病院からの情報提供内容は、自動車運転を行う上でのリスク面に対する情報提供はされていていたのでしょうか(神経心理学検査や日常生活内を踏まえ)?
また、実車評価(校内走行)を行った際の脱輪や接触は改善しなかったとの事ですが、運転者様はどのような認識(自動車運転に対する自覚)だったのでしょうか?また、実施した時間は路上評価と同じ時間実施され、その際は注意の持続性低下に伴う後半でのエラーは出現・増悪しなかったのでしょうか?
ご指導の程よろしくお願いします。
水原自動車学校の岩城です。
ご質問いただきありがとうございます。
>病院からの情報提供内容は、自動車運転を行う上でのリスク面に対する情報提供はされていたのでしょうか(神経心理学検査や日常生活内を踏まえ)?
新潟県には「障害と自動車運転に関する研究会」というものがあり、研究会では、http://plaza.umin.ac.jp/~sju/zyouhou.htmlによる情報提供書を推奨しています。
すべての医療機関がこの情報提供書を使用しているわけではありませんが、①神経心理学的検査の結果から予想される運転行動、②日常生活や入院時の様子を知ることができます。
こうした情報提供書をうけて、教習指導員は運転行動の見立てをして、運転適性検査(機器)や実車評価をしています。
そのほか、私は医療機関にお願いをして、神経心理学的検査の各種バッテリーの結果(数値記載)をいただくことが多いです(機能ごとに詳細に運転行動の見立てができるからです)。
>実車評価(校内走行)を行った際の脱輪や接触は改善しなかったとのことですが、運転者様はどのような認識(自動車運転に対する自覚)だったのでしょうか?
校内走行を行った際の脱輪や接触については、その後ペーパードライバー教習により反復練習をすることによって、何とかなるのではないかという認識が私には伝わってきました。
なぜなら、ご本人様のお話している様子から、①久しぶりの運転であったこと、②はじめてのコースであったこと、③これまでは軽自動車であったものの実車評価では普通車を使用していたことなどの「慣れ」に起因しているという捉え方があったものと推察しているからです。
なお、補足ですが、通常、場内にて脱輪や接触があると、先に脱輪や接触を指導して、改善が見られてから、路上の評価・指導をします。
ただし、本事例では、「右上1/4同名半盲」と「注意配分複数作業実施時の右上・右下の刺激に対して反応できない」という点には何らかの関係があるのではないかと感じていました。
こうしたことから、評価の効率やご本人様の金銭的負担を考慮し、先に路上評価をして、問題を生じていないようであれば、場内にて脱輪や接触に対する指導をしようと考えたことから、先に路上評価をしました。
>実施した時間は路上評価と同じ時間実施され、その際は注意の持続性低下に伴う後半でのエラーは出現・増悪しなかったのでしょうか
場内評価はカリキュラムの関係で約80分、路上評価は100分(1時限の教習50分×2)行いました。
場内評価にて、脱輪や接触は終始改善しませんでしたが、時間後半になって、何らかの危険な運転行動が出現・増悪することはなかったようです。
路上評価の後半になって立て続けに見られた信号無視・踏切不停止が、持続性注意と何らかの関係があるのではないかという推測のもと話をすすめると、場内の走行環境よりも、路上の走行環境の方が、負荷が大きいことが、時間後半になって、エラーの出現・増悪の要因になっているものと考えています(交通量、見通し、幅員、障害物・・・)。